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臨床栄養研究部  (直通電話 03-3203-5029)

  糖尿病は、わが国において近年増加の一途をたどっています。また、糖尿病に肥満・高脂血症・高血圧が合併するメタボリックシンドロームは、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳卒中のリスクを増大させ、日本人の健康寿命を短縮する最大の要因となっています。

 この研究部では、糖尿病の発症や動脈硬化の進展の分子メカニズムを解明し、その情報に立脚した革新的な診断法・治療法を開発するとともに、それらを臨床現場に応用することを目指しています。
 研究室
メタボリックシンドローム研究室

 糖尿病やメタボリックシンドロームなどの生活習慣病は、複数の遺伝素因に加えて環境要因が組み合わさって発症すると考えられています。例えば、近年の我が国における糖尿病患者数の急増については、日本人が欧米人に比べて膵β細胞のインスリン分泌能が低い(遺伝的素因)ために、高脂肪食などの食事内容の欧米化や運動量の低下といった変化(環境要因)による肥満・インスリン抵抗性に対して、膵β細胞がこれを十分に代償できないことがその一因と考えられています。

 そこでこの研究室では、生活習慣病(メタボリックシンドローム・肥満・糖尿病)発症における遺伝素因と環境要因の相互作用を解明することにより、これらの疾患の成因と病体を明らかにすることを目的としています。
栄養療法研究室

 エネルギーの過剰摂取、特に脂肪摂取量の増大は、糖尿病や肥満の主要な原因の1つです。しかし生理的な濃度の遊離脂肪酸は、インスリン分泌に必須であり、短期的にはむしろグルコース応答性のインスリン分泌を増加させます。
一方これが長期間となり、膵β細胞に中性脂肪が蓄積するとインスリン分泌が低下してきます。また、同じ摂取エネルギー量であっても、脂質は糖質や蛋白質に比べ、肥満になりやすいことが報告されています。

 そこでこの研究室では、遺伝子操作によって作製した糖尿病モデル動物やインスリン抵抗性モデル動物、肥満モデル動物に種々の栄養素組成の餌を投与してインスリン分泌や耐糖能、インスリン抵抗性、肥満などに与える影響を検討し、栄養素・エネルギー比率からみた生活習慣病予防のための最適な栄養療法を確立することにより臨床応用に道を開くことを目的としています。
2012年3月16日更新
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