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国立感染症研究所 エイズ研究センター
National Institute of Infectious Diseases, AIDS Research Center
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第一室(疫学研究室)
国立感染症研究所エイズ研究センターは、1988年4月に設置され、HIV感染症の克服に向け、わが国のエイズ対策研究において中核的役割を果たしてきました。また、第一室においては、国内外のHIV(およびその他のレトロウイルス)感染拡大状況の把握を目的とし、感染拡大・発症の動向の調査、各地域におけるウイルス多様性の解析(分子疫学的解析)、ウイルスゲノム進化に関する研究を推進してまいりました。前任者の武部豊先生は、中国における新たなHIV-1の発生から拡大までの追跡調査を詳細に行うことで、ウイルスの新しい進化の方向性を示してこられました私、吉村和久は、その武部先生の後を受け、平成24年4月1日付けで、国立感染症研究所エイズ研究センター第一室の室長に就任いたしました。前任地(熊本大学エイズ学研究センター)では、主にHIV感染症例から分離されたウイルス(臨床分離HIV株)を用いて、in vitroにおける薬剤耐性及び中和抗体からの逃避機構の研究を、ウイルスエンベロープの変異を中心に松下修三教授のご指導のもと行って参りました。これらの研究を通して、近年臨床分離HIV株がこれまで実験室で扱って来たウイルス株と比べると、少し性質の異なるものが増えて来たという印象を受けておりました。理由の一つとして、HIVがまだヒトという宿主に完全に順応しきれていない、いわば発展途上のウイルスであることが上げられると思います。このことは、この感染症に対する治療及び感染拡大阻止のための対策がもしかしたら今後少しずつ変わっていく可能性を示唆しているのかもしれません。そのような状況下で、本エイズ研究センターの第一室の室長の大任を拝命することになりましたことに、今更ながら責任の重さに身のすくむ思いです。しかし、微力ながらも、このウイルスの向かうゴールに先回りをして、感染拡大を阻止するためのお手伝いができればと考えております。そのためには、日本のみならず近隣諸国の感染状況の把握だけでなく、臨床の状況とウイルス株の関係もより詳細に調べる必要があります。これまで以上に臨床と基礎をつなぐ、ひいてはエイズの蔓延を阻止するための研究へのご協力を、関係各所にお願いして、着任のご挨拶に代えさせていただきます。よろしくお願いいたします。

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