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『デジタル放線菌図鑑"Digital Atlas of Actinomycetes"』 |
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このサイトは、「生物多様性情報のデジタル化推進」という国際的活動に呼応し、
日本放線菌学会が放線菌という微生物を紹介するために編集し、公開しました。
放線菌(order Actinomycetales)は、グラム陽性細菌に所属する一分類群です。 現在までに正式に発表された原核生物(細菌、古細菌)の種は、約1,000属、5,000種ですが、このうち放線菌は約100属、1,000種を占めています。 土壌を主たる生息域とし、大部分は絶対好気性で分離・培養・保存の可能な微生物です。 放線菌が他の細菌群と区別して扱われる理由は、次の2点です。
日本放線菌学会は、1997年に朝倉書店より 『放線菌図鑑、"Atlas of Actinomycetes"』を刊行しました。 本書は、10ヶ国120人の研究者から提供された約400枚の放線菌の顕微鏡写真を日本語と英語の説明付きで収載しており、放線菌の形態上の多様性を網羅した唯一のモノグラフとして国際的に高く評価されています。 今回はこれらの写真の中から著者の了解が得られた約120枚を選び、デジタル放線菌図鑑として編集しました。 このサイトを通じて、放線菌に対する興味や微生物の多様性研究に対する関心が世界中に広がることを期待しています。 次に、生物多様性情報のデジタル化の動きについて簡単にふれておきます。 「生物多様性条約」の実効性をあげるため、1998年「地球規模問題に関するワークショップ」が開かれ "Global Biodiversity Information Facility (GBIF)" の設置勧告が出されました。 2001年3月、日、米、英、仏、独、韓など28ヶ国が構成員となってGBIFが正式に発足し、地球規模の生物多様性データ(種および標本に関する科学的情報)をデジタル情報として収集公開する方針が採択されました。 GBIF本部はデンマーク、日本は文科省、環境省が管掌し、財政面は科学技術振興事業団が担当、岩槻邦男先生(放送大学教授)が副議長に選出されています。 国内では31人の技術専門委員によって 6グループ 15課題が提案され、実施期間は平成14〜17年度で、それぞれにデータベースの開発責任者が選ばれています。 その一つがFグループの「微生物デジタル標本データベース構築」分科会(責任者; 月井雄二法政大学教授)で、そこに日本放線菌学会(会長; 関 達治 大阪大学教授)も参加しました。 各分野の研究者が、微生物標本(または種)の典型的な画像と、その分類学的情報をインターネット上で公開することを目指しています。 グループ員は、多様性の対象とされる生物が動物や高等植物に限定されている現状に危機意識を持ち、この活動を通して微生物の多様性研究の進展に貢献したいと考えています。 それでは、放線菌の世界をお楽しみ下さい。 ※『デジタル放線菌図鑑、"Digital Atlas of Actinomycetes"』に収載された全ての画像およびテキストの著作権は、 日本放線菌学会が所有しています。 これらを教育、研究など非営利目的に用いる場合は、 日本放線菌学会名と(by ……. & ……)で示されている画像提供者名を明記して下さい。 営利目的で用いる場合は、事前に日本放線菌学会の承諾が必要です。 | ||