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感染症の病理

感染病理部で取り扱った主な感染症について、病原微生物ごとに、典型的な病理像、病理組織診断に役立つ情報などを、医療関係者、研究者向けに解説します。


病原微生物名

エプスタイン・バーウイルス(Epstein-Barr virus、EBV, ヒトヘルペスウイルス4、HHV-4)

概要

初感染で伝染性単核球症の原因となるヒトヘルペスウイルス。成人では95%以上が既感染である。Bリンパ球に感染し、悪性リンパ腫などの悪性腫瘍の発生と関連する。

関連疾患

伝染性単核球症、非ホジキンリンパ腫(バーキットリンパ腫、日和見リンパ腫など)、ホジキンリンパ腫、胃癌、上咽頭癌など。

組織学的特徴

EBV感染に伴う特異的な組織像はない。非ホジキンリンパ腫の約1割、胃癌の約1割にEBVが検出される。

病理組織における検出法

EBERin situ hybridizationが最も感度が高い。FITC 標識 EBER PNA プローブ(Dakoと抗FITC・ウサギポリクローナル抗体(Dako)、EnvisionDako, DAB発色試薬を組み合わせてEBV関連遺伝子を検出する。感染細胞の核内に陽性シグナルが見られる。

病理組織以外の検出診断法

伝染性単核球症では血清抗体検査(EA-IgG、 VCA-IgM、 VCA-IgG、EBNA-IgG抗体)が重要である。他に PCR,サザンブロット法など。

参考文献等

ダコ社によるEBER ISHの解説。
http://products.dako.jp/pdf/eber_ish.pdf
IDSC 感染症の話 伝染性単核球症
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k03/k03_23/k03_23.html

組織像


上図)脳に発症したエイズ関連リンパ腫のHE染色。血管周囲にB細胞マーカー陽性のリンパ腫細胞の浸潤を認める。
下図)EBERのin situ hybridization. リンパ腫細胞の核内に陽性シグナルが認められる。




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